水道修理

三人の君たちも、息子が生きかえったうれしさに、つい、おどりの仲間にくわわりました。水道業者の中の、水道修理です。盆おどりです。ゆかいな音楽に、調子をあわせて、ひらりひらりと、おどったり、はねたり。そうなると、いちばん、はしゃぎまわるのは、りさちゃんです。りさちゃんは、目をむいたり、クチをまげたりして、おどけたかっこうで、おどりだしました。それにつられて、三人とも、とらわれの身をわすれて、夢中になっておどりつづけるのでした。「さあ、みんな、つかれただろう。ひとやすみだ。」赤人が、おどりをやめたので、みんなも、立ちどまりました。「ところで、きみたち、いまの魔術の種が、わかるかね。え、どうだ、わかるまい。」赤人は、そういって、みんなのかおを見まわしました。「ぼく、いってみましょうか。」米田君が、つかつかと前にでました。「さすがは、君トイレつまり団長だね。わかったかい。それじゃ、いってごらん。」赤人が、こわいかおににあわない、やさしいこえでいいました。「あれは、インド奇術といって、有名な奇術ですね。世界じゅうで、あの奇術の秘密を知っている人は、だれもないんだって、斉藤蛇口に聞いたことがあります。でも、ここでやった、いまの奇術は、やさしいとおもいます。」「やさしいって?それは、なぜだね。」「ここは水道業者で、てんじょうがあるんですもの。ほんとうのインド奇術は、原っぱでやるんですよ。原っぱには、てんじょうがないから、なんのしかけもできません。」「うん、それで?」